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【CV】英文履歴書の書き方 - 履歴書は面接へのパスポート?

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転職活動の過程でまず始めにとりかかるのは履歴書を用意することだろう。それはいうなれば目的の会社で面接してもらうためのパスポートのようなものである。丁寧に扱い、正しいビザが必要だという点もパスポートと同様だ。
英文履歴書の書き方(英文),について書いたものは探せばいくらでも見つかるが、国ごと、業界ごとに書かれた膨大な量のアドバイスはそれぞれが異なり、また時には矛盾しているため、日本人求職者は特に混乱してしまうだろう。ここでは外資系企業での中途採用を目指す求職者に向けて、もっと一般的なアドバイスを試みた。

1. 見た目

当たり前だと思われる方も多いだろうが、意外に見た目を重要視しない人が多いのである。たとえばよれよれの服を着て面接には行かないように、履歴書も見た目が非常に重要なのだ。

  • スペル間違い は絶対ないようにしなければならない。
    たとえ自分がそんなに英語が得意でなかったとしても、履歴書の英語は完璧でなければならない。スペルチェックとネイティブの外国人によるプルーフリーディングは必須だ。
  • レイアウト にこだわることも重要だ。
    履歴書は読みやすさが大事で、わかりやすいカテゴリー(経歴、職歴、学歴など)に分かれていることが望ましい(この場合、あまりたくさんのカテゴリーがあるのはかえって読みにくい)。また今まで長期間働いた会社や、役職などについてのサブカテゴリーがあると良い。
  • 文章がやたらに長く、字が多くなる事を避け、箇条書きを使って読みやすい履歴書にしよう。
    目的は履歴書を読む人間に要点をつかんでもらうことだ。そのためにはなるべくひとつひとつを短く簡潔にする必要がある。経験を積んだ管理職クラスのCVでも、せいぜい3,4ページで十分だろう。
  • iStock_44667622_MEDIUM photo3.jpgのサムネール画像

    2. 観客は誰かを見極めよう

    客のニーズによってサービス内容をカスタマイズする営業と同様、CVを作る時は以下の事を頭に入れておくべきだ。

    • あなたの履歴書を読んでいる担当者は一日にもっと多くの履歴書を読んでいることだろう。
      →上に書いたように、文章は短めに、簡潔に、読みやすく。
    • 履歴を読んでいる人が自分と同じ業界に詳しいとは限らない。
      → 略語や、業界用語を避ける。
      → 自分の業績について、具体的な数字や金額を入れる。
    • あなたの履歴書を読んでいる人は、もしかしたら育った環境が違うかもしれない。もしあなたがシニア・マネジメント・ポジションに応募した場合、選考の過程で海外本社の役員たちが関わってくることは大いに考えられる。
      → 日本語の用語(「部長」など)や、カタカナ英語(「プレイングマネージャー」など)の使用を避ける。(英文履歴書の場合は「プレイング」ではなく"hands-on"を使おう)


    3. 何を入れて、何を省くか

    resume-thumb-150x224-246-thumb-150x224-292-thumb-150x224-308.jpgのサムネール画像 これは国によって異なる。たとえばアメリカなどでは個人のプライバシーや、差別になり得る事柄などに関しては、雇用者がどの程度求職者に聞けるかの制限がある。ところが日本では履歴書にどんなことを書いても、雇用者が求職者にどんなことを聞いてもほぼ良いとされている。個人についての情報、学歴、職歴、語学またはITスキルのような基本情報はさておき、他にはどんな内容を含むべきか。

    • Summary of qualifications (スキル概要) - 含む
      書類選考をする側としては、ざっと目を通して要点をつかむのに役立つ。
    • Career objective (キャリア目標) - 含んでもよい
      これはアメリカやイギリスでは含むのが普通だ。含む場合、うまくカスタマイズしてインパクトのある書き方をすべきだろう。
    • Qualifications (資格) - 含む
      TOEICスコア、業界の免許、資格などは外資系ではあまり重要ではないが、含むべきである。必要なスキル(英語など)は面接の際に口頭で確認することのほうが多い。
    • Hobbies (趣味) - 含んだ方が良い
      自分の趣味などを含むと、それが履歴書の良いスパイスとなり、見る側も、あなたの人柄などを把握しやすくなる。
    • Extracurricular activities (課外活動) - 含む
      クラブや団体での活動、またはボランティア活動など。もちろんここではポジティブなインパクトを与える事が望ましい。
    • Awards, publications (受賞経験、出版経験など) - 含む
      含むべきではあるが、数は控えめにしたほうが良い。全ての受賞・出版経験などを書き連ねる必要はない。
    • Picture (写真) - 含んでもいいかもしれない
      写真を入れても良いが、良い方にも悪い方にも転ぶかもしれない。写真は特に必須ではない。海外では写真貼付は一般的でない国が多いが、もし写真を添付するのであれば、時間とお金を投資し、プロの写真家に撮影してもらおう。効果が違う事は間違いない。
    • Date of birth (生年月日) - 含む
      海外のいくつかの国では年齢で差別するのは違法となるため生年月日は含まないが、日本では通常生年月日は必須である。
    • Family details (家族構成) - 含まない
      既婚か未婚かを記入する以外、特に家族についての情報を記載する必要はない。
    • Reasons for leaving your previous employers (退職理由) - 含まない方が良い
      これは非常に繊細な問題であるため、面接中に口頭で話す方が良い。全ての退職理由がはっきりしており、あなたにとって良くない印象を残すものでない場合だけは含んでも良い。
    • Salary (給料) - 含まない
      これも口頭のみで伝えるべきである。
    • References (身元照会) - 含まない
      最初の段階で照会者などの個人情報をむやみに送るべきではない。選考過程が先に進んだ時に出すのが良い。

    英文履歴書の良いところは、どのように書くかは自由であるという点だ。また外資系ではクリエイティブなレイアウトのCVや、オーソドックスではなく、新しいアプローチのCV(例えば画像、動画などを使ったもの)などは好印象をもたれる事が多い。大事なのはどのように見せるか、目的に沿っているか、そしてもちろん自分のスキルに合ったポジションに応募しているかである。


    ※下記の英文履歴書はテンプレートとして作成されたものではありません。必須となる情報を織り込みながら、どのように短く、シンプルな英文履歴書を作成するかを具体的に示した見本となります。

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