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【面接】面接で悩んでしまう質問

puzzle brain.jpg面接では候補者がさまざまな質問に答える中で、自分が最もそのポジションにふさわしいスキルをもった人材だということを証明しようとする。面接での質問にうまく答えるにはどうすればいいか?まず初めに質問の意味を理解しなければならない。特に面接する方とされる方が違う国の違う文化で育った場合は気をつけなければならない。こんな基本的な条件が予期せぬハードルになりかねないのだ。

オートメーションとはなにか?


過去の例を出してみよう。ファクトリーオートメーションを扱う会社の最高幹部職の面接を行っていた時のことだ。欧州本部のCEOが候補者(日本人)にこう質問した。「オートメーションとはなにか?」当日面接を受けた候補者はオートメーション業界においてみな成功しており、優れた技術的知識を持っていた。にもかかわらずその質問は多くの候補者にとってむずかしい質問だったようだ。何人かは非常に戸惑って落ち着かなくなり、その後の面接での受け答えはうまくいかなくなってしまった。欧州から来たCEOは、経験豊かでしっかりした技術的知識を持っているエグゼクティブたちが「オートメーションとはなにか?」という基本的な質問に答えられないことが理解できないようであったが、逆に候補者たちはなぜそのような変わった質問をされるのかが理解できないようだった。

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Conceptual thinking - 物事のコンセプトを捉える考え方


もちろんそのCEOが候補者たちの技術的知識について疑問をもっていたわけではない。「オートメーション」という言葉の概念を導き出すことによって、「物事のコンセプトを捉える力」を試したかったのだ。それによってその候補者の「クリエイティビティ」や「型にはまらない考え方」をも試すことができる。会社を成功に導く為の未来の幹部職候補となれば、物事の全体を見通し、クリエイティブな方法で複雑な問題を解決し、障害物を乗り越えていく能力がなくてはならない。細かく問題を分析する能力(analytical thinking)も大切だが、物事を明白に捉える力とクリエイティブな戦略は、会社の核の一員となる者には是非とも持っていてほしい資質なのだ。

カルチャー・ギャップ→コミュニケーション・ギャップ


一方、この問題には明らかにカルチャー・ギャップ的な側面がある。「クリエイティビティ」と「型にはまらない考え方」は欧米では一般的に奨励されている考え方だが、対して日本では物事を分析して考える力や、細かい部分へのこだわりが中心の教育を受ける。違う文化で育ったことにより、このようなコミュニケーション・ギャップが生じてしまうのだが、外資系の幹部職の候補者には海外本社と日本支社の橋渡し的な役割が求められているため、文化の壁を乗り越えられる人材でなくてはならないのだ。