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【転職活動】求人票の見方(応募条件)

 最近の日経新聞で、中途採用の求人が増えており、特にIT、通信、小売り、外食などのサービス業界で求人数の伸びが大きく、これに伴い、人材紹介会社の手数料も一時の落ち込みから回復傾向にある、という記事を読みました。
 しかし、記事の後半では、「企業はリーマン・ショック前と比べ、人材の採用基準を高めている」とあります。つまり、求人の数が増えても、企業が候補者に求める要件に妥協はしない傾向が見られます。引き続き、企業側は、即戦力として「完璧な候補者」を求めているようです。


企業は本当に「完璧な候補者」を求めているのか

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 ところで、求人票をご覧になって、すべての条件を満たす「完璧な候補者」なんて実在するのだろうかと感じることはないですか。
 例えば、弊社が扱う求人案件で求められる「完璧な候補者」の典型的な例を挙げてみますと・・・

・ 転職先の企業と同じ業界(かなりニッチな分野)の、同じようなポジションで十分な経験があり
・ 英語が流暢で
・ マネジメント経験があり
・ 財務や経営についての理解もあり
・ 転職回数が少なく
・ 頻繁な出張をいとわず
・ 年収希望があまり高くなく
・ 人柄が素晴らしく
・ プレーイングマネージャーであり続け
・ 年齢は35歳まで!

「必須」条件と「できれば」条件

 上記の条件をすべて満たす「完璧な候補者」は、いないのが普通です。実際のところ、企業が候補者に求める条件には「濃淡」があり、それは企業のカラーやポジションの特性により異なります。つまり、条件を完璧に満たしてはいなくても、総合的な判断から採用が決まる場合がほとんどであるといっていいでしょう。

 試しに、先ほどの例に「濃淡」を付けてみます。

・ 転職先の企業と同じ業界(ニッチな分野)の、ほぼ同じポジションで十分な経験があり → 必須(ただし、全く同じニッチな分野でなくても、関連した近い業界での経験があれば大丈夫な場合がほとんど)

・ 英語が流暢で → 必須(ただし、実際の業務内容により求められるレベルは違う。アクセントや訛りに起因する聞き取りやすさなど、ある程度相性の問題もあり。)

・ マネジメント経験があり → 必須(ただし、求められる経験は企業により様々なので、よく話を聞かなければ判断できない)

・ 財務や経営についての理解もあり → できれば(必須ではない)

・ 転職回数が少なく → 相談可(転職理由がやむを得ないものならばそれほど気にしないこともあり)

・ 頻繁な出張をいとわず → 相談可(家庭の事情等にもある程度配慮)

・ 年収希望があまり高くなく → 相談可(ある程度交渉の余地がある場合も)

・ 人柄が素晴らしく → 必須(ただし、人柄は相性の問題も大きいので、会ってみなければ判断できない)

・ プレーイングマネージャーであり続け → できれば(最初は必須でも、組織が大きくなれば現場を離れてもらう可能性もある)

・ 年齢は35歳まで! → 目安

実際にあったケース

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・業界
 企業のビジネス分野があまりにニッチすぎて、全く同じ分野の経験者がそもそも世の中にあまり存在しないため、関連業界の経験者が採用された。(非常によくあるケース)

・英語
 ビジネスレベルの英語というには少し厳しいレベルだったものの、採用企業側の上司にとっても英語は外国語で、ものすごく流暢というわけではなかった。その上司と英語でコミュニケーションが取れたことから、英語力は問題とされず、無事採用された。

・年齢
 企業側の当初の希望では50歳以下の方を求めていたが、実際には53歳の方が採用された。

・転職回数
 企業側が理想とする転職回数よりも2回多かったが、転職理由が納得のいくものであり、求める分野と近い経験を持っていたことから、面接のチャンスを得た。

・思いがけない新しいポジションの提案
 本社のポジションに応募したところ、別の地域での長年にわたる地元での経験が評価され、当初の予定にはなかった別地域のマネージャー候補として面接のチャンスを得た。

弊社の求人票では、それぞれの条件が「必須」なのか、「できれば」なのか、「相談の余地がある」のか、できるだけ明確に記載するよう心がけています。ただ、やはり求人票だけでは書ききれない微妙なものもあります。
 「必須」条件が満たされていないと、スタートラインに立つことはできませんが、必須条件さえ満たしていれば可能性はあります。気になる求人案件がありましたら、ぜひお気軽にご相談下さい。