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【キャリアプラン】長く働ける会社を選ぶために

先日ある知り合いからアドバイスを求められました。
彼はプロフェッショナルな専門知識を持っており、また実績もあることから、現在勤務している会社で着実にキャリアを築いている人です。会社は彼に満足しており、彼自身も会社にそれなりに満足しています。にかかわらず彼はこの先10年 - 20年先も同じ会社に居続けたいかどうか確信が持てないでいます。それでは彼に何が出来るでしょうか?転職すべきでしょうか?彼はこれまでに何度かヘッドハンターからアプローチされていますが、どのヘッドハンターも彼独特のスキルが把握できておらず、紹介された求人案件は彼のスキルや経歴に合わないものばかりでした。


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彼へのアドバイス:

1) 今の会社で十分に満足していなかったとしても、次の会社で全てが今よりも良くなるとは限りません。もし真剣に転職を考えているなら、転職先は十分注意して評価しましょう。面接は求職者、雇用者双方にとってお互いをよく知るためのプロセスであり、重要な質問はきちんと聞く権利があります。会社が面接後に採用を決めるように、求職者側も面接をしてから応募するかどうかを決める事ができます。

2) その業界の将来性を見極める
昨年は多くの経営幹部たちがソニーから退職しようとしていたのを目にしました。かれらはキャリアのほとんどをソニーで働いてきましたが、ソニーはもう何年も市場で厳しい局面を迎えています。手遅れになる前に沈みかけた船から逃れたいのでしょう。何が悪かったのでしょうか?彼らが80年代または90年代に入社した当時、ソニーは「ジャパニーズ・ドリーム」の象徴でしたが、ここ10年ほどはさまざまな市場でアップルやサムスンに出し抜かれており、ipod、iphone、iTunesにすっかり圧倒されてしまいました。今GoogleやAppleやFacebookで働いている人は「自分はラッキーだ」と思っているかもしれませんが、設立当初に入社した社員たちは、当時ソニーのように社会的な影響力もブランド力も兼ね備えた会社ではなく、全く知られていない新しい会社に入ったわけですから、これから転職先を決める時は、今の会社の大きさや製品のラインナップだけを見るのではなく、今後の業界のトレンド、その企業のビジネスプランに将来性があるかどうかを見極めて下さい。



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このアドバイスは次の推論で締めくくりたいと思います。
会社が候補者の面接をする時は、ただ履歴書を見ているわけではありません。企業はその候補者が会社に与えてくれるであろう将来的な可能性を見ています(これは日本だけではなく、欧米の企業にも当てはまります)。企業は「この候補者は未来のリーダーになれるかどうか」を見ているのです。

同様に求職者の側も、将来どこで働くかを考える時にその会社の「履歴書」だけを見てはいけません。「履歴書」というのは例えば現在の市場の大きさ、収入、利益、製品のラインナップなどです。それだけではなくその企業の将来性を考えて決めて下さい。もちろんそれは非常に難しい事ですし、あくまで推測にすぎないことになってしまいますが、やる価値はあるメンタルエクササイズです。キャリアについて考える時、新鮮な見方をすることができるようになると思います。